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表情の幅をつける方法

レッスンの度にとても画期的な発見がある時があります。少しの調整で別物の様に曲が良くなったりする事があります。先日のレッスンで、「最初から最後まで、平坦にならずに一曲を弾き切るか」という課題でした。まずは曲の構成を考えます。その曲(メンデルスゾーンの無言歌集よりDuett) は、明らかに最後にかけて盛り上がっていくので、構成に関しては難しくはありませんでした。しかし、あまり一曲の中に変化の無い小曲なので、始まりから中盤にかけて中だるみしてしまいます。「最初の出だしをどの様に始めるか」という所で、「Sotto Voce」を試してみようという事になりました。Sotto Voceとは歌の奏法で声量と音量を抑えるという意味ですが、ピアノ譜にも良く見かけます。高らかに歌わずに抑えて歌う事で、心が反響している様な歌い方があまりにも効果的で感動してしまいました。勿論、曲によりますが、「Sotto Voce」は、曲の抑揚をつけるにはかなり効果的な奏法だと思いました。「盛り上がる場所を作るには、他をどの様に抑えるのか」もポイントの一つかもしれません。

 
 
 

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