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ピアノ
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PIANO

 

ピアノはバイオリンやその他の楽器と比べて特別な存在と言えます。弦楽器や管楽器の単旋律楽器と違い、ピアノは旋律とハーモニーを同時に奏でます。弾き手がオーケストラの指揮者となり、伴奏、メロディー、様々な楽器のパートを一人で弾くという事がピアノを弾く難しさと素晴らしさです。

 

その為に沢山の量の音を読み、楽譜の読解力を鍛えていきます。音を読む事と同時に拍を感じ、リズムを感じ取る事も同時に勉強していきます。音は音楽を作っている一つの要素に過ぎません。音とリズムの調和を感覚的に感じ取る事が出来れば、楽曲そのものを感じ取り、音楽の楽しさに触れる事が出来ます。

 

一人一人のペース、性格に合わせてレッスンを進めて行くため、決まった教科書等は用意していません。一番最初は楽しめる教科書を使い、徐々に個人に合わせて方向を絞って行きます。レッスンは総合的に行います。

ピアノを初めて習う生徒さん・子供コース
 

レッスンは基本形プラスで進みます。基本形とは、リズムと音読みです。

  • リズムと音読み

リズムと音読みは音楽の基本です。単純な様で、始めてみたら思ったより複雑という印象があるかもしれません。リズムとは拍があってのリズムです。時計の様に刻んでいる拍があってそこにリズムが乗ります。バンドを想像して頂ければ分かりやすいですね。ドラマーが拍を刻み、そこにベース、ギター、ボーカルが乗る。もしドラマーの拍がきちんとしていなかったら皆がバラバラになってしまいます。リズムを練習する時には拍とセットになります。音を読むという事に集中しがちですが、拍とリズムは音よりも音楽の重要な要素と考えても良いと思います。その感覚さえ掴めれば音は自然に流れていきます。

  • ソルフェージュと絶対音感

音読みは音感を鍛えながら読んでいきます。ソルフェージュの本を使い、歌を音程(ドレミ)で歌います。楽譜を見たときに歌う事が出来れば弾く事も大分楽になります。自分で歌う事で音を良く聴く、そして音を読むと同時にフレージング、そして息継ぎ等音楽的要素も盛り込みます。ピアノを習っている人は先生が『右手メロディーをもっと歌って』と聞いた事があると思います。『歌う』とは『歌を歌う』という事です。ピアノのメロディーは歌が基本となっているので、(一部の現代音楽以外)ピアノで歌を真似して弾いてみます。「どの様に弾けば歌っている様に聞こえるか」ピアノの右手のメロディーを弾く課題となります。ピアノは鍵盤楽器であり、弦、そして管楽器に比べると表情をつけにくい楽器でもあります。

それと同時に、音感があることは子供達の自信につながっている様にも思えます。『音が分かる』という事はピアノを習っているだけでは習得出来ません。絶対音感は個人差がありますが、ソルフェージュで相対音感は必ず習得できるスキルです。絶対音感はピアノ演奏には必要のないスキルと言えると思います。

  • 教材

テキストは特に決まっていませんが、年齢に合わせてFaber and Faber, トンプソン、ピアノドリーム、そして桐朋学園の子供の為のソルフェージュ、そして場合によって楽典、リズムの本等を使います。教科書は初心者向けに出来ている為、教科書によって特徴があります。例えばCのポジションから始まる、黒鍵から始まる、1の指から始める、1の指をなるべく避けた手のポジション等です。教科書と共に他の教科書やプリントを併用し、少し進んだ後はギロック、カバレフスキーといった作曲家の曲になるべく早く移行する様にしています。

​ピアノを習って3年以内の生徒さん・子どもコース

  • 始めた年齢にもよりますが、小学2年生、3年生頃になるとブルグミュラー、ソナチネ等弾ける様になってきた頃かもしれません。​この頃から、教科書と併用して色々な作曲家に触れる頃です。ギロック、カバレフスキー、モーツァルトのメヌエットも弾ける様になってきます。教科書よりも少し難しいけれども曲が良いので挑戦する気持ちになれます。難易度や技術のレベルが上がってくるのはこの頃です。

 

  • 理解力がある中学年は、音楽理論の本を併用する事が多いです。音楽理論の教科書と聞くと難しそうに聞こえるかもしれませんが、最初は音の読み方やリズムの名前、拍子の意味等、楽譜を読むのに必要な音楽の辞書です。レッスン内で新しい情報を全て覚える事は困難です。宿題で補強しながらレッスンを進めていきます。

  • 音階の練習は出来るだけ早く始めます。音階はピアノの技術の基本になります。それと同時にハノン(指の運動)も並行して行います。

​上級者コース

日頃の練習を頑張っていると小学校高学年、中学生でベートーベン、モーツァルトのソナタ等が弾ける様になります。基本に戻り、音階やテクニックも練習します。勉強する作曲家の幅を広げて知識や意識を深く掘り下げていきます。ここまで来ればもはやピアノというよりは芸術の域に達しています。

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